東京餃子通信編集長の塚田です。
昨年末にマラソンのレースに出るために茨城県に行ってきました。
マラソンランナーはレースの前日は炭水化物を多めにとって身体にエネルギーを蓄積するいわゆるカーボローディングを行います。
良質な炭水化物といえば餃子ですよね。
常磐自動車道の谷田部ICで降りてつくば方面へ進んで行くと珍来の看板を発見。
珍来は、東京から千葉、茨城周辺い広がるローカルチェーン店で、のれん分けなどからいくつかの系譜に分かれて発展をつづけた興味深い暖簾です。
以前、北千住の珍来に訪れたことはありますが、今回訪れた珍来は北千住とは別系列です。
こちらは通称「黄色い珍来」や「茨城珍来」と呼ばれる、 有限会社珍来が運営する珍来谷田部IC店です。
他の系列の珍来の多くは赤い看板なのですが、黄色い珍来の愛称通り、こちらは黄色い看板が目印です。
ロードサイド店なので大きな駐車場を備えています。
店名は珍来ですが、のれんには創業店と同じく「珍來」と書かれています。
店内に入ると業務用冷凍庫一杯に冷凍餃子が販売されていました。
持ち帰りの餃子にも力を入れている様子。
イートインメニューにはない、様々な冷凍餃子が販売されていました。
おこわ大餃子というのは餃子の中に餡と一緒におこわが包み込まれている餃子とのこと。
カーボローディングには最適な餃子ですが、残念ながら持ち帰りのみでした。
店内は広々としていて、ファミレスの様なテーブル席がずらっと並び、お一人様用のカウンター席もあります。
カウンター席の向こう側がキッチンです。
ステンレ部分がピカピカなのは好感が持てますね。
珍来の創業は昭和3年とされていますが、茨城珍来は創業昭和46年です。
珍来の暖簾分け店の中ではかなり古い方らしいです。
メニューには職人の技術へのこだわりや、食材へのこだわり、地域貢献への想いなどがつづられています。
餃子をじっくり楽しみたかったので、餃子定食を選択しました。
ライスとスープ、漬物が付いた660円です。
しばらくして餃子定食が運ばれてきました。
大きな餃子が5個並んでいます。
箸で持ち上げるとずっしりとした重さを感じます。
一般的な餃子の2倍はありますね。
焼き色がやや薄めなのは気になるところです。
包み方はとっても丁寧です。
大きな皮を使い均等にひだを刻んでいます。
もっちりとした弾力のある皮の中には餃子餡がたっぷりと詰まっていました。
キャベツは細かくカットされていますがザクザクっとした食感が残っています。
北千住店で食べた餃子餡はもっと練り込まれていたので、餡の作り方は異なるようです。
野菜が多めではありますが豚肉とのバランスもよく取れていて丁度よい感じ。
下味も香味野菜も主張しすぎず丁度よい。
この丁度よいってのが難しいんですよね。
長い歴史の中で調整されてきた餃子なんだと思います。
レジ脇で自家製ラー油を売っていたので卓上のラー油も珍来オリジナルのものだと思われます。
見た目は迫力はありますが、味はオーソドックスな餃子なので酢醤油+ラー油が一番会いそうです。
素直にタレを付けていただきます。
ご飯もどんどん進んじゃいますね。
マラソン前のカーボローディングに最適な餃子です。
大きな餃子は一口で食べられないので、一龍方式で断面からタレを吸わせます。
後半半分はちょっと濃い目の味の餡になり味の差も楽しめますよ。
卓上に辛味噌も用意されていたので餃子にちょい付けしてみました。
これが餃子ライスとの相性バッチリ。
北千住店にはなかったので、この辛味噌は茨城珍来オリジナルかもしれません。
ボリューム満点かつバランスが丁度よく取れていて好みの餃子でした。
ジャンボサイズという点では北千住で食べた珍来の餃子と一緒でしたが、餡の食感や味付けは大分異なる様ですね。
元は同じ餃子でも、長年の間にそれぞれ独自進化をした様子が感じられて興味深かったです。
改めて珍来総本店の直営店やドラゴン珍来の餃子も食べ比べに行ってみたいと思います。
手打ラーメン 珍来 谷田部IC店 (中華料理 / みどりの駅、万博記念公園駅)
昼総合点★★★★★ 5.0